2006.10.25

【京都特集】城崎温泉「ゆとうや」の夕食7.5点

【京都特集】ですが城崎温泉は京都じゃなくて兵庫です、ハイ。私の中では、京都→天橋立→城崎温泉の旅行を「京都特集」でくくっているのでお許しを。ってわけで人生初の兵庫宿泊は城崎温泉ってちょっとシャレてないですか?生まれてこの方関東にしか住んだことがない私にとって、「城崎温泉」って未知の世界なんですよ。関西人の「箱根」ってところでしょうか。そんな私が「城崎温泉」を選んだのは、「水曜どうでしょう」のサイコロシリーズの選択肢に「城崎温泉」があったからってだけです。となりの「湯村温泉」にもひかれたんですけれどね~

というわけで天橋立駅から北近畿タンゴ鉄道で豊岡駅、豊岡駅からは山陰本線に乗り換え「特急はまかぜ」でひと駅、城崎温泉駅に到着。地図上の距離は近いように見えるのですが、のんびり揺られて2時間以上でした。水色のかわいい車両でしょう?山陰本線はディーゼルでしたが北近畿タンゴ鉄道はちゃんと電化していました。城崎温泉駅の目の前は水量をたたえる円山川。もうすぐそこは日本海なのでながれも緩やかです。

P1020505

駅から商店街を5分ほど歩くとテレビや雑誌で見る城崎温泉の風景がひらけてきます。円山川に注ぐ支流には小さな魚やカラフルな鯉ががたくさん泳ぎ、水面にはヤナギの並木が映って風情たっぷり。そうそう城崎と言えば、志賀直哉の「城の崎にて」が有名ですよね。この機会に京都駅で文庫を買って読み直しました。短編なので10分程度で読み終わるのですが、特に何って思うような話でもなく、「ふーんそう」って流してしまうんだけれど、いつまでも頭から離れない。かく言う私も中学生の時に読んで、○十年後の今でも「イモリ」とか「山手線」とかちゃんと覚えていましたからね。心に残る名作とまでは言いたくないですけれど、後生まで語り継がれる作品ってこういうんでしょうね。まだ読んだことがない人のために200字で説明すると、「山手線の電車にはねられてけがをした彼は湯治に城崎温泉に訪れる。そこでハチやねずみ、イモリの死を目撃し、生き物の寂しさ感じ、生と死は両極端ではないことに気がつく。そんな自分の傷は癒え、城崎を去る」ってな話です。実際に志賀直哉は湯治でこの温泉に滞在していたみたいですよ。

P1020515

城崎温泉と言えば外湯で、温泉宿が建ち並ぶ数百メートルの温泉街に7つの外湯があります。夕方になると宿の浴衣と下駄を履いたお客さんが外湯巡りをし、ビールやソフトクリームをつまんだり、射的をしたりと思い思いに温泉町を楽しむんです。自分自身がこの温泉町の一部となっている感じが楽しいんですよね。
まだちょっと時間が早かったので、城崎やその先の日本海を一望できる小山に登ってみました。運動だ~なんて意気込んでロープウェイを使わずに歩いちゃったものだから、蛇には会うし、予想以上の急斜面では息が切れるし、もうぜいぜいだったのですが、眼下に広がる景色を見たら疲れもふっとびました。町の向こうに見えるのが円山川、その先の日本海もよく見えますよね。

P1020521

宿泊した「ゆとうや」は、比較的リーズナブルにおいしい食事が食べられる旅館としてdancyuにも紹介されていたのですが、やっぱりここでも松葉蟹のシーズンにならないと本領発揮してくれない様子。どれも美味しかったのですがここならではという料理には巡り会えませんでした。なので写真は一枚だけ。
「ゆとうや」は敷地も広く、ゆ~ったりとした作りの旅館で、まわりの温泉宿の敷地の狭さを考えると、ちょっと優越感に浸れるほどでした。外湯は「一の湯」と「曼陀羅湯」に行き、朝いちには内湯にも入りましたが、湯量の豊富さと温め直さない温度の高いお湯が体に染み込み1週間くらい滞在したい気持ちになりました。

P1020537

帰りの列車まで時間があったので、駅前で自転車を借りて円山川沿いに日本海までチャリチャリ。2.5キロほど走ると松葉蟹も揚がる津居山港に到着しました。松葉蟹のシーズンではなかったので漁港も穏やかでしたが、一夜干しのイカに目を奪われ早速購入。家に帰って焼いてみましたが、干したとは思えないほど柔らかでジューシー。肉厚なイカには一味唐辛子&マヨがぴったりでした。

P1020545

次回訪れるなら、やっぱり松葉蟹シーズンですかね!

▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

ゆとうや
〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島373番地
TEL:0796-32-2121

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006.10.24

【京都特集】天橋立「文珠荘」の夕食 8.5点

会社を辞めた際に4つの「初心」を表明をしたのですが、結局「1.習い事」「2.スリムボディ」「3.本を読む」「4.料理」のうち「4.料理」しか実現できませんでした。「2.スリムボディ」に至っては一回り大きくなっちゃいましたし(泣)。というわけで先週からまた働き始めたので新たな「初心」を表明したいと思います。

1.英語をマスター
「習い事をする」をさらに絞りました。ずっと敬遠していたTOEICも受けます。お金をかけて海外旅行で会話ができる程度に1年かけてがんばります。

2.ブログ更新
忙しいからブログを更新できないと思っていたのですが、無職の間もさしてアップ頻度は変わりませんでした。私の志の問題みたいです。新しい職場の隣人数名は、遅くまで働いているのにもかかわらず、毎日内容の濃いブログをアップしています。負けられないっす。

3.熱帯魚を飼う
先日ひょんなことから亀を1週間ほど飼って、生き物が近くにいる喜びを感じてしまったんです。よく考えてみれば子供の頃にカブトムシやお祭りの金魚を飼って以来。それに加えて、熱帯魚を飼っている友達の家を訪れてしまったからもう止まらない。熱帯魚のいる生活を始めるつもりです!

てなわけで話は戻りますが、無職時代に訪れた京都・北近畿の旅の続きです。

------
京都から1日2往復の「タンゴディスカバリー」で天橋立へ。京都って北西に向かってなが~い都道府県なのですが、その北西の端が宮津市にある天橋立。ご存じ日本三景のひとつで丹後半島のふもとです。「タンゴディスカバリー」は2両と4両を連結した列車で、京都から綾部駅までは山陰本線を通り、綾部駅からはそれまで最後尾だった車両が先頭になって向きを変え、舞鶴線で西舞鶴駅まで走ります。ここまではJR西日本。ここからは車両を切り離し、2両部分はそのまま舞鶴線で東舞鶴駅へ、4両部分は北近畿タンゴ鉄道に入り、私は天橋立駅で下車。「タンゴディスカバリー」は知る人ぞ知る、ちょっと興味深い乗り入れ方法をする列車なんです。京都からは約2時間ですから、新幹線で東京から名古屋へ行くのと同じくらい。って聞くと「げっ」って一瞬思いますが、車窓は飽きることない景色ばかりであっという間でした。

P1020401

列車では、日本で一番大好きな豆大福である京都出町「ふたば」の「豆餅」をほおばってご満悦。京都に行くたびに食べているのに、毎回毎回口に入れるたびに「こんなにおいしかったっけ?」って思うから不思議。塩気と豆が割れる食感が絶妙です。左のベージュの豆が入っているのは福豆大福。節分の時にまく豆、つまり大豆そのままの豆が入っている大福も食べましたが、やっぱりいつもの「豆餅」にはかないませんでした。

P1020413

この日の前日の天気は、台風並みの熱帯低気圧で大荒れ。車窓の由良川は氾濫しそうなほど濁った水でいっぱいだし、日本海はごうごうと高い波を岸壁にたたきつけ泡で真っ白。天橋立に着く頃には青い空も見えましたが、不安定な天気でした。天橋立の宿は、駅からすぐの文珠という一帯にある「文珠荘」という旅館。さすがJTBのおすすめ度が高いだけあってきれいで立地も抜群、対応もきめ細やかで嫌みはないし、料理もなかなか。

その料理をいくつかご紹介。上は刺し盛り。アコウダイは甘くてプリプリでかなり美味。その他のイカも海老もマグロもかなりおいしい。手前右はぐじ(甘鯛)の和え物、左は八寸。海の幸だけでなく、山の幸もうまく取り入れて秋がいっぱいです。

P1020460

料理は、土瓶蒸しならぬ松茸鍋、魚(忘れた)の煮付け、蒸しワタリガニ、但馬牛の鉄板焼き、アワビとサワラのバター焼き、松茸ご飯と出たのですが、印象的だったのがこの松茸。京都「なかひがし」でもこれ以上はないって言うくらいの松茸を食べましたが、ここの松茸もなかなかの大きさ。手で裂くといい香りがふわーっと広がります。ハモと水菜と一緒に出汁で煮てスダチでいただきました。
ここまでべた褒めすると9.5点は確実そうな気がしますが、ここは期待を込めて8.5点。やっぱりこの地では「松葉ガニ」を食べてこそ、実力を知ることができるはずです。解禁日は11/5ということで少しも食べることができませんでした。今度はちゃんとシーズンに行こうと思います。

P1020468

翌日晴れたので朝一番で天橋立が一望できる展望台へ。遠浅の海と白い砂、龍を思わせる松並木が神秘的でしょう?それもそのはず、日本最古の歴史書「古事記」で有名ないざなぎ、いざなみの神による「くにつくり」の場面にも登場してるんです。おきまりの天に舞い上がる龍を「股覗き」してきましたよ。

P1020499

ちなみにこの画像はGoogle Earthで見た天橋立。くっきりとつながっているのが見えますね。

Amanohasidate

▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

文殊荘
〒626-0001 京都府宮津市天の橋立海岸
TEL 0772-22-7111

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.10.16

【京都特集】「新福菜館本館」のラーメン 7.5点

今日から私の新たなステージがスタートしました。心地よい緊張とわくわく感で昨日は眠れなかったです。
前職を退職してから、昼も夜もなにかにかこつけておいしものばかり食べていたらすっかり太り、ここに載せなければ行けない記事がまた増えてしまいました。最低でも週に一度の記事アップを目指してこれからもがんばりま~す。

------

「なかひがし」の摘草料理もいいけれど、次の日はラーメンとか食べたくなっちゃうんですよね。京都には「天下一品」や「ますたにや」などの東京にも進出している有名ラーメン店がありますが、この「新福菜館」も京都駅近くで戦前から営業している有名店。以前は駅前の屋台だったようですが、今は鴨川方面に歩いて駅から徒歩5分程度のところに、同じく有名ラーメン店「第一旭」と並んで営業しています。とりあえずあのラーメン屋まで行って、「新福菜館」か「第一旭」のどっちかにしようなんて言うお客さんでお店の前はにぎわっていました。

P1020391

アルミのトレイにびしゃびしゃとスープをこぼしながら到着したのがこのラーメン。ぎょっ!真っ黒でしょ。これが京都で昔から人気のあるラーメンだっていうから驚き。関西人は東京のうどんを見てこんな濃いスープは飲めないとか言うんじゃないのか!スープは透明度1センチ。麺だってうっすらとしか見えない。おそるおそるスープをすすると、あやや、味は濃いけれど予想以上にすっきり。もっと濃くて飲めないくらいかと思った。目ではこのスープに対して警戒しているのに、舌は意外や意外、レンゲが進む進む。

P1020387

麺は太めの卵麺でよじれはなし。猫舌の私でも麺にスープがなかなかしみこまないのがいいところ。チャーシューは薄目でやわらか。九条ネギがたっぷりなのが京都らしくいです。

P1020388

ちょっと味が濃すぎるのが気になりますが、一度食べてみる価値はあり。混み合うだけの理由は感じられます。特に京都の駅近くで手軽に食べられるものを探している方ににはおすすめ。新幹線まで時間があるけれど、四条までは行く時間がないなんていう経験、私はよくあります。出張で京都日帰りなのに、このまま何も京都を感じないまま帰りたくないなんて言うときにはおすすめですよ。

▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

新福菜館本館
京都市下京区高倉通り塩小路下ル
075-371-7648
7:30~23:00
水曜休

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.10.13

【京都特集】「草喰なかひがし」の秋の夜メニュー 10点

この店は私が日本全国の中で一番好きな店。味も価格も内装も対応も満点。その上、味覚でも盛りつけでも四季を感じられ、この店にいると丹沢の麓で育った子供の頃のことをよく思い出します。友達の家で「あけび」をもらって食べたなとか、庭の「いちじく」がカミキリムシに枝を折られちゃったなとか、夕飯時になると母親に「みょうが」を取ってくるように言われたなとか。そんな特別な店です。今回は全品の写真を載せることができました!これもメニューについて何度も質問する私にちゃんと教えてくれた中東さんのおかげです。

P1020330

ではさっそく「八寸」から。下に敷いてあるのは、緑の葉はゼンマイ、奥の黄色の葉は柿。これが山菜のゼンマイはすぐにわかるけれど、大きくなったゼンマイはこんななんだ~。この翌々日のこと、兵庫の城崎温泉から見える展望台までの山道で探してみると、至る所に生えてました(蛇に遭遇してドキドキでしたが・・・)。こんな風に飾るとステキですね。
奥のガラスの器は、白イチジクと生の小豆のゆでた物をきなこ酢で和えたもの。上に載っているのは種紫蘇の花。その右はモロッコインゲンに牛乳を乾燥させた“醍醐”という粉をかけたもの。その下はミョウガのお寿司。インゲンの上の黒い物はコウタケの揚げたもの。その手前は栗の揚げた物と押し銀杏、衣かつぎ。手前は木の葉カレイ。小さくてもちゃんとカレイしています。真ん中のほおずきに見立てたものは、鶏の初卵の味噌漬け、その下は蕪に三年味噌を挟んだもの。その奥は鰹の生利節に山椒の葉の佃煮を添えたもの。秋がいっぱいです。

P1020335

続いてお椀は、白味噌のスープ。具はズイキの芋と茎、それに上に載っている葉が芥子菜。初夏に訪れたときの具は春菊でした。今回の白味噌はいつもよりも赤っぽかったです。甘い白味噌は大好き。この店で白味噌のおいしさに魅せられてから、私の作るみそ汁は白味噌との合わせ味噌になりました。

P1020340

子持ち鮎を笹で包んで。初夏の鮎は頭からかじられたけれど、秋の鮎は頭と骨がきれいに抜いてありました。笹の香りが鮎にしみて薫製に。出されたときはきれいに藁で包んであったんですよ。添えてあるものは焼いたオクラとレンコンの揚げたもの、万願寺唐辛子の赤くなったものをぷるぷるに固めたもの。ハバネロをお酒で薄めたソースにつけていただきます。ハバネロはほんのちょっとだからそんなには辛くないけれど、後味がピリッと来ます。

P1020341

鯉の洗い。鯉って好きでも嫌いでもなかったけれど、こんなに美味しい魚なんだと気づかせてくれたのがこの店の鯉料理。川魚にあるような泥臭さは一切ないです。今時期の山椒の実と葉と一緒に。山椒の実は、中の種こそ小粒でぴりりと辛いが、まわりのオレンジの部分は柑橘系。さわやかな酸っぱさ。左は鯉の皮。奥がにんじんの間引き菜。手前がミニトマト、四角豆、ニガウリ。間引き菜は、中東さんの本にも書かれているのですが、畑で野菜が生長するときに間隔を空けるために間引いたもの。だからにんじんの葉も柔らかくてやさしい味がする。さっそく私もベランダで育てている二十日大根の間引き菜をうどんに載せてみたら、ちゃんと辛い大根の味がしたからびっくり。これは食べられるとか、ここは食べないとか、そういう固定観念を取り除かないとおいしいものを食べ逃している気がします。

P1020343

ぐじ(赤甘鯛)をとんぶりで和えたもの。上に載っているのはオクラの花。下に見えるのは生姜のシャーベット。ぐじは京料理で高級食材として重宝される魚で、若狭湾でとれる赤甘鯛のこと。脂がのっていて淡泊で、焼き魚にするとふわふわで甘くてとてもおいしいんです。錦市場で干物が買えますよ。20センチくらいの大きさで1枚1000円くらい。

P1020345

土瓶蒸し。松茸と蕪、蕪の葉、イワナ。スダチではなく、柚子で。

P1020346

中はこんな感じ。大きな松茸がゴロゴロ。この濃厚な極上スープ、ちょっと言い表せないうまみがいっぱいです。

P1020350

アケビの実と皮、栗、白味噌の和え物。お口直しにとのこと。アケビって皮も食べるんですね。

P1020353

海でとれたウナギの白焼きに赤タマネギ、ミョウガを載せて。かかっている黒っぽいものは醤油を乾燥させてもの。写真にはないが、水茄子のおつけものが添えられていました。

ここでおくどさんで炊いた煮えばなのご飯をほんの一口いただく。まだお米がつやつやでほんのちょっとだけ芯がある。お米のいい香り。

P1020356

アワビ茸のおひたし。上に載っているのは芥子菜。

P1020359

蓮根もちに、舞茸、クロカワダケのあんかけ。

P1020362

ミョウガ、祇園豆、ミョウガの花の白和え。祇園豆は祇園祭の時期に食べるからそう呼ばれているらしい。

P1020364

松茸ご飯。といっても、松茸を入れて炊いているのではなく、松茸を炭火で軽く炙り、ご飯の間に挟んでいる。柚子と松茸のいい香り。ご飯に炊き込まないから、香りだけでなく松茸自体の食感もしっかりと残っている。ぱらぱらと振りかけた塩がちょうど良い。

P1020371

この店のメインディッシュは、めざしと白いご飯、そして漬け物。もうお腹がぱんぱんだけれど、このめざしと白いご飯だけは絶対にたべなくちゃいけない。

P1020374

デザートはオレンジのゼリーにバジルのシャーベットを添えたもの、右の赤いものが山帽子、手前がほおずきトマト、ぶどう。ゆるゆるのオレンジのゼリーにバジル100%のシャーベットがどんどん溶けていく。目をつぶってもオレンジとバジルの香りでいっぱいに。

P1020376

この店で食事をするのは私にとってワールドカップを生で観戦するくらい待ちに待ったイベント。この店を紹介した書籍「草を喰(は)む」でも書かれているが、「一幕の舞台を見る思い」がするんです。店はカウンター12席と2階のテーブル1席のみ。カウンターの中の厨房は端から端までよく見えて、中東さんと女将さん、その他スタッフの息づかいまで聞こえてきます。いろりで焼き始めたオクラはどうするんだろう、おくどさんのお釜がふつふつと煮えてきたな、八寸をきれいに盛りつけるなぁ・・・なんて思いながらでずっと見つめていると、約3時間の食事もあっという間なんです。夕食は18時からなのですが、18時ちょうどにいくのがおすすめ。最初にメニューを説明されるのと、となりの誰かが食べているのを除いてしまってから説明されるのでは、料理が出てくるときの楽しみが違いますから。

コースは一番高いものでも14000円。京都の名高い料亭の値段を考えれば半分以下。でも予約が取れなくちゃお金があっても行けないですよね。初めて行かれる方は毎月1日の朝から翌月分の予約をすることができますが、その時にはすでに一度訪れた人の予約が入っているから、希望の日程はなかなかとれないかもしれないです。そんな風に聞くと敷居が高いように聞こえますが、実際にお店に訪れると「ようこそ、はじめました。なかなか電話がつながらずに申し訳ございませんでした」と店主と女将さんが頭を下げてきます。ぜひ予約をして、予約に合わせた京都旅行を計画してみてはいかがですか?もう一歩踏み込んだ京都に出会えますよ。

2005年12月に訪れたときの記事はこちら

▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

草喰なかひがし
京都府京都市左京区浄土寺石橋町32-3
075-752-3500

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.10.11

【京都特集】「ル・プチメック」のクロワッサン 9.5点

京都に行って来ました。ここ2年くらいは約半年に一度のペースで京都を訪れているのですが、今回は京都の市街地だけでなく天橋立や城崎温泉と言った北近畿にも足をのばしてきました。京都の市街地の一番の目的は後ほど記載する予定の「草喰なかひがし」という銀閣寺前の料亭なのですが、今回はそのメインディッシュまでのおやつとしてこのパンとカフェの店「ル・プチメック」に行きました。

P1020323

ホテルで借りた自転車で走ること約10分。今出川通りの細い下水道の蓋をかたかた鳴らしながらやってくるといきなり「パリ」が出現。真っ赤な壁にペリエのパラソル、黒板にはカフェのメニューが書かれています。お腹がすごく空いていたんだけれど、夕飯前にお腹をいっぱいにはしては行けないと言う理由から、ガイドブックを見ながら適当に選んだパン屋だったのに外観だけでいきなり発掘っぽい!

P1020316

店内こそまるで「パリ」。赤と白のギンガムチェックのテーブルクロス、生成の壁には映画のポスター、クロワッサンのいい香り。

P1020322

人気の「アンチョビクロワッサン」、普通の「クロワッサン」と「エスカルゴのブルスケッタ」、「洋なしのタルト」とコーヒーを買ってテーブルへ。パリに行ったときに、ホテルで出されたクロワッサンがあまりにも美味しくて声を上げちゃったのを思い出させるようなおいしさ。あの時のクロワッサンは温かかったから一枚上手だけれど、このクロワッサンはそれに匹敵するほどサクサクパリパリ。私の好きな横にひっぱっても切れないくらいの生地の強さをもちながらもふわふわ感は損なわず、まわりの皮がぼろぼろと行儀悪く落ちる感じもすばらしい。特にアンチョビ入り(写真左の小さい方)はさらに香ばしくアンチョビの塩分がクロワッサンにぴったり。アンチョビが入っただけで一気にワインのお供に昇格です。エスカルゴの載ったブルスケッタは、よくフランス料理で出てくるたこ焼き器みたいなのにバターで味付けするエスカルゴの味と同じ。下のパンは水分を吸ってもいっこうに譲らないほどのハードタイプで、お互いがお互いの良いところを引き出している感じ。

P1020320


こっちは洋なしのタルト。これこれ、生地が最高。この生地ならワンホール行けるってくらいのおいしさ。

この店の難点は週末しか営業していないこと。祝日でない限り、月曜から木曜はおやすみ。私のブログを見ている人はたいていが関東の人だから週末にしか京都に行くことはないと思うけれど、「京都にまで行ってパンかよ」とおっしゃらずにぜひぜひ行ってみてください。朝はおかゆ、昼はゆどうふ、お茶はだんご、夜は和食なんていう旅行を続けていると、こういうパンや後日書きますラーメンが恋しくなるものですよ。そんな私は京都でパン屋に行く余裕ができてちょっと第二の故郷っぽい気分です。

▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

ル・プチメック
602-8444
京都市上京区今出川大宮西入ル
075-432-1444
8:00~20:00 LO:19:00
定休日 月曜日, 火曜日, 水曜日, 木曜日 (祝日なら営業)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.29

【京都特集】竹屋町通堺町「麺屋○竹」の中華そば全部入り 9点

Dscf0152京都でラーメン!?なんて思うでしょうが、京都って意外に有名なラーメン屋が多く、今じゃ東京にいくらでもある「天下一品」だって京都発。「ますたにラーメン」だって有名だよね。和風出汁のすっきりしたものばかり食べているとこってりしたものが食べたくなるのか、京都ラーメンって言えば豚骨。鶏と豚のどろどろとしたスープに私も若い頃は引かれましたが、今じゃ東京ラーメンみたいなさっぱりしたのが大好きです。京都に来てラーメンを食べようって思えるくらい、自分が京都に対して余裕が出てきたことがちょっとうれしい。

お目当てのこの店はそんな京都では一線を画している魚系スープがベースの店。ホテルを自転車で出て、京都御所から堺町通りを南下、人気のない竹屋町通りにこの店はある。あまりにも普通の住宅街なので、路地を何本も越えてしまい、郵便配達のおじちゃんに訪ねると一発で教えてくれた。当たり前か・・・。自転車だから路地を数本越えてしまうのもなんてことはないが、歩きだと思うと恐ろしい。

ちょうど入ると開店と同時だったらしく、二番着。朝ご飯抜きだったので、「中華そばの全部入り」確か1000円くらいを注文。話題の魚系スープにわくわくしながらできあがりを待っていると、ガスバーナーの炎がボーボーとすごい音を立てている。どうも「チャーシュー担当」の人が厚いチャーシューを網の上に並べ、火力の強いガスバーナーで両面を炙っているらしい。「俺、この仕事に誇りを持っています」という感じの顔つき。よく見ると、麺担当のお姉ちゃんも、奥でゆで卵を向いているお兄ちゃんも「この仕事スキです」っていう真剣な顔をしている。なんとなくこういう緊張感漂うラーメン屋って苦手。寿司屋で頼み方を間違えて叱られる雰囲気にちょっと似ている感じ。一番奥でチャーハンを作っている、一人格好が違う「哀川 翔」似の金髪兄ちゃんが店主か?

Dscf0154そんなことを思いながら飽きずに店内を眺めていると、ラーメンが私のもとにやってきた。魚系というか、甲殻系の良い香り。一見ならぬ一香ではラーメンって言う感じではなく、漁師が食べるまかない飯のような香りか(そんなもの私は食べたことがないが・・・)。スープを飲むと、なかなか奥が深くて、なんの魚とすぐに当てることはできそうにもない。あとで調べてみると、焼きアゴ、渡り蟹、干しエビ、さんま、貝柱に加え、タマネギも入っているらしい。ここまで魚系と一口でわかり、さらに麻薬的に口に運びたくなるスープは初めて。特にトッピングのあおさのりとつるっとした麺を一緒に食べると海の味が口いっぱいに広がってなかなかおいしい。これは癖になる。

ここのゆで卵はちょっとすごい。中を割ると半熟のよくあるラーメンゆで卵かと思いきや、黄身にすでに味が付いている。おそらく針か何かで刺してゆで卵の外から味付けを施しているのだろう。これは持って帰りたい。

ひとつ気に入らなかったのがチャーシュー。これは好みなのだろうが、厚切りの脂っこすぎるチャーシューがせっかく繊細なスープを壊してしまっているような気がする。3枚はいただけなかった。もっとさっぱりとした薄味のチャーシューの方が私にはあうような気がするんだけれど。

ちなみにチャーハンはいただけません。新しい物に挑戦する気持ちはわかるけれど、小・中・大の大きさまで用意するほどおすすめできるチャーハンとはとても思えません。

▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

麺屋○竹
京都府京都市中京区竹屋町通り堺町西入ル和久屋町101
075-213-1567
11時~20時30分
月曜定休

麺屋○竹

| | コメント (2) | トラックバック (3)

2006.05.15

【京都特集】銀閣寺道「一銭亭」の一銭洋食 7.5点

Dscf0009GWは京都に行って来ました。
今回の京都旅行のテーマは「新緑と読書」。自転車を借りて街をまわり、緑を楽しんだりのんびりと本を読むという優雅な旅です。こんな旅ができるようになったのも大人になったのかなって思います。

GW後半は最終日を除いて見事な快晴。Tシャツ一枚で自転車をこぐとうっすら汗が出るほど。
初日のお昼はあまりたくさん食べてしまうと夕食が食べれなくなるかもしれなかったので、銀閣寺道にある「一銭亭」で一銭洋食にしました。一銭洋食は、昭和の初めの頃に京都で親しまれていた食べ物で、小麦粉を水で溶いて九条ネギや桜エビ、紅ショウガなどを入れて鉄板で焼いた物。お好み焼きのルーツだそうです。まぁ目玉が飛び出るほどおいしいっていうわけではないけれど、500円程度で食べられるちょっとお腹にたまるおやつって感じでしょうか。ただの薄っぺらいお好み焼きだと物足りないけれど、さすが京都、九条ネギを使っているあたりが味に深みを出しています。ちょっとした有名店なので、銀閣寺近くに来たら是非。あの「なかひがし」のすぐとなりです。


Dscf0024銀閣寺道からそのまま哲学の道に入り、新緑を満喫しようと思ったらすごい人混み・・・。ちょっとイヤになったものの、前回訪れたときに焼いた八つ橋を売っている店があってその香りに誘われながらも買わずに後で後悔したことを思い出し、今回こそと思いその八つ橋の店へ。300円の形の悪い八つ橋を購入。個人的には生八つ橋より焼いた八つ橋の方が好きかもしれない。ちょっと硬くてぱきっと割れ、ニッキの香ばしさがやみつきになるんですよね。
写真は、新緑が気持ちいい哲学の道。一部八重桜がまだ咲いているところはあったけれど、ほとんどの桜は花が終わり、一部山吹が咲くところも。花と言うより、新芽がどんどん大きな葉になり、どんどん光合成をしている力を感じられるそんな緑でした。川の流れに八重桜の花びらが流れているところもステキでしょ?

Dscf0040_1その後、JR東海のCMでおなじみの「そうだ、京都行こう」で、GWまでポスターに使われていた「安楽寺」へ。「安楽寺」は通常非公開で、GWとこのツツジやサツキの時期のみの公開。だからツツジやサツキが咲き乱れていると思いきやまだちょっと早かったよう。ポスターのようにまでは行かなかったけれど、こぢんまりした敷地はとっておきのお寺を見つけたような気持ちに。裏手はもうすぐそこが山で、その手前に小さな庭があり、まあるくきれいにカットされたサツキのほんの一部に花がつき、紅葉はまだ薄い黄緑で風にさらさらと揺れて、なんとなく心臓の鼓動がゆっくりとするような感覚に。ぼけーっとその庭を見ながら縁側でなんにもしませんでした。写真がそのお庭。本当はJR東海のポスターと同じ写真をここに載せようと思ったのですが、私にはこのお庭の方が印象的でした。「春と夏の間に、いったいいくつ季節を隠しているんだ、この町は」って本当に京都にぴったりなキャッチコピーだなって思います。

▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

茶房 一銭亭
075-751-9440
11:00~20:00
火曜日定休

一銭亭

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.03.04

京都「草喰なかひがし」の夜メニュー 10点

DSCF0119最近好きな言葉は「hospitality」。
「思いやり」とか「気遣い」という意味で私はとらえている。自分に余裕がなくても、「hospitality」は忘れたくない。「hospitality」があるなと感じられる場所は癒されるし、リピートしたくなる。会いたい人も、食べたいものも、行きたいところも、「hospitality」次第なのかな。

私がこの店を愛するのは単に食事がおいしいだけでなく、「hospitality」を感じられるから。居心地が良くて、ふわふわするようないろんな香り、きびきびしているけれど無駄のないお店の人の軽い動き、食器や箸がふれる音、店主の私への思い、それが私を包んでくれるんです。素材がおいしいとか、調理法がうまいだけじゃなくて。

DSCF0123前置きが長くなった。。。。

この店は、今京都で一番話題の日本料理店「草喰(そうじき)なかひがし」。山野草や野菜を主な食材とし、お竈(くど)さんを使った料理を提供する。

私が訪れたのは紅葉が東山に訪れる12月の初旬。もう正直細かいところは忘れてしまった・・・。
八寸は、京都の晩秋がいっぱい。紅葉もクヌギも稲穂も、お店の人が拾ってきてこうして料理に色を添えている。なんてことない落ち葉に心奪われる。うっとりと葉っぱを眺めながら箸の近くにおいて眺めていると、店主のなかひがしさんがその落ち葉を水を張った器に入れてくれた。「水を張った方がよりきれいに見えるんですよ」。八寸だけで、この店が大好きになった。そしてずっとその葉っぱを手で返しては眺めているとガーゼに包んでお持ち帰りにしてくれた。

DSCF0135白みそのナメコ汁。カレイ。鯉のお作り。野菜の炊き合わせ。などなど。。。。

そして最後は、鶏のすき焼き。放し飼いにされた、無農薬の野菜や飼料で育てられた鶏をすき焼きにする。内臓を含む鶏の部位が入っているので、ひとつの鍋でいろいろな鶏肉を味わえる。バサッと入った九条葱が新鮮でいい。ここの野菜はなんとなく土の味がする。小さい頃に家の隣にあった畑でとれた野菜のよう。
といた生卵のソースでいただく。さっぱりした鶏なのにすごく味が濃い。卵までズズッとすすって飲んでしまったら、実はその後に炊きたてのご飯を載せてくれるという演出があったらしい。。隣の人がご飯を載せてくれるのを横目に、ボソッと「飲んじゃいました・・・」と涙目で言ったら、にっこり笑って卵だけ追加してくれました。

最後はめざしに、白いご飯、漬け物におから。朝定食みたい。めざしってこんなにおいしかったっけ。

DSCF0139結局、2005年で一番感動した店でした。半年後なら予約できると言うことで、またゴールデンウィークにでも行こうと思います。

草喰なかひがし
京都府京都市左京区浄土寺石橋町32-3
075-752-3500
翌月分の予約を1日から。一度行くと、その場で半年先から予約できる。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.12.16

【京都特集】「ふうせん堂」のネギ焼き 9点

DSCF0034京都一日目の夜は、二条城近く御池通沿いの「ふうせん堂」というネギ焼きの有名な店へ。

ネギ焼きって大阪の食べ物ですよね。そのネギ焼きのネギを、京野菜の九条葱で食べられるというので行くことにしました。メニューはネギ焼きが中心かと思いきや、鉄板焼きが中心。左の写真はお豆腐を焼いて甘辛いソースと九条葱、それに山ほどの鰹節を載せた物。

すべてのメニューは、カウンター席のご主人が作り、各テーブルへはアルミホイルにのせた形で運ばれてくる。だから鉄板がアツアツのままで食べることができる仕組み。

DSCF0037もう一品、豚の軟骨の焼いた物に、生のキャベツを添えた物。軟骨はコリコリして脂ものっていて、味付けも甘辛く、ビールがすすむ。しばらくするとキャベツもしんなりしてきて、シャキシャキのキャベツとしなっとしたキャベツの両方を楽しめます。

今日のメインはなんと言ってもネギ焼き。なんとこの1枚に九条葱を8本も使っているらしい。8本というとスーパーで売っている九条葱一束より多いってこと。白い関東のネギとは違って、青い部分も全部食べるので8本のネギの量って言ったら、こんもり山盛り。ご主人がその山盛りのネギを少ないつなぎでみるみるうちにまん丸の小さいネギ焼きにしていく。

DSCF0040焼き上がったネギ焼きの上にもさらに刻んだネギ。その上にレモンを添えて出される。

食べると口いっぱいネギ。ふわふわと柔らかく、とろとろ。もっとまわりカリカリのイメージを想像していたのでちょっとちがった。京野菜とか言うと、どうも料亭のイメージが強いけれど、庶民が食べる京野菜ってこんなかんじなんだろうか。これでたったの500円。

お好み焼きも予想以上においしいので、ぜひ京都に行って京野菜をたべたかったらどうぞ。二条城の駅から3分くらい。御池通沿いです。


▼この記事がおもしろかった方はクリックしてね。
人気blogランキングへ

ふうせん堂
京都府京都市中京区堀川御池西大文字
075-841-0853

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.11

【京都特集】「京都和久傳」の昼のコース 9点

DSCF0005「高台寺和久傳(わくでん)」と言えば、京都では大変有名な料亭。一人3万はくだらないので自腹を切って行けるような店ではないのですが、その「和久傳」の味わいをリーズナブルに食べることができる「京都和久傳」がJR京都駅に直結している伊勢丹の11Fにあります。リーズナブルって言っても・・・ですが。


デパートの上のレストラン街なので、予約しないでふらっと入れる店なのですが、予約しないと大変な混雑ぶり。しかも京都の町を一望できる窓側のカウンターはすべて予約席。並ぶのは大嫌いだし、せっかく京都についてわくわくする思いをこのカウンターからの眺めでまずは癒そうと思い、きちんと予約。お昼からあまりにも贅沢なのですが8000円のコースにしました。


DSCF0007この眺めすごいでしょ!?すぐ左手には修復中の西本願寺、写真の左手の方は愛宕山です。西本願寺の後ろの山は嵐山方面。こうやって眺めると京都が山に囲まれた盆地であることがよくわかります。


まずは渇いたのどに泡立ちがきめ細かいビールを一杯。真っ青な京都の空を眺めながら飲むビールは格別です。


一品目は、「車エビと芹の白和え」。
あとあと思い出してみると、この店の料理で一番おいしかったのはこの白和えかもしれないです。きめの細かい和え物で口の中でねっとり。セリがなんだか京都に足を踏み入れたことを感じさせてくれました。

DSCF0009二品目は、「白子の天ぷらの蕪蒸し」。
白子を食べると何とも言えない幸せな気持ちになるのですが、そのシアワセ感を辛みのある蕪がいっそう盛り上げてくれます。欲を言えば、蕪がもう少し少なくて、白子感を満喫したかったかも。


三品目は、「ヒラメのお造り」。
水にさらしただけの輪切りのネギがどっさり。その上に薄切りのヒラメ。ここまでネギは多くなくていいだろう・・・と思ったけれど、残すのがイヤで全部巻いて食べてしまった。柚子の風味だけで十分かも。


DSCF0010ここで、いわゆる懐石って言うスタイルのコースじゃないんだなぁと気がつく。


四品目は、「ローストビーフ」。
霜降りのいいお肉だったのですがどこの肉なのか忘れました。水菜(壬生菜?)で巻くとこれまたおいしい。


五品目は、「一口蕎麦辛み大根添え」。
どこの大根なのかちゃんと聞いたのに忘れました。。ぴりっと効いた大根を食べるために蕎麦をすするって感じ。

DSCF0023
六品目は、「大根の焚き物、芥子菜添え」。
箸ですっときれる大根。丸大根だったかなぁ。
京都の黒七味がほどよくかかっていて風味豊か。出汁のお味が最高。


七品目の前に、急に曇り空になり空に大きな虹が二本架かる。京都ってこんなに短時間で急に天気が変わるんだ。

七品目は、名物「鯛のお寿司」。
まぁおいしいって言えばおいしいけれど、他の料理も十分おいしいのでひときわおいしいって言う感じじゃなかったです。


DSCF0017八品目は水菓子、「代白柿(ダイシロガキ)」。
これがこの店で一番びっくりした品だと言ったらたぶんお店の人は怒るだろうな・・・。のちのち調べたら、京都では松茸に並んで忘れられぬ存在らしい。「江戸柿」と言われる柿をじっくり熟させた物。ゼリー状にとろとろとして、加熱したような感じ。
あまりにも感動したので、その後「錦市場」で1個250円で購入。ただいま熟成中。

九品目は、「西湖(セイコ)」。
レンコンを使ったお菓子。レンコンの味はまったくせず、和三盆のやわらかい甘みともちもちした食感、笹の香りがとても良い。レンコンを擦って、でんぷんをとりだして使っているそう。味と言うよりそのもちもち感はここから来ているみたい。デパ地下でも買えます。すごくおいしい。


DSCF0018休止してくれた若い男性の対応もすばらしかったし、料理の出るタイミングも絶妙。味も対応もなかなかでした。8000円の価値は十分あります。残念なのは予約しないで来たお客。赤ちゃんが泣いていたり、子供がはしゃいでいたり。大人が来る店に子供を連れてくるのはルール違反だよね。高台寺のお店には一度は行きたいです。
 
 
 
 
 
 

DSCF0026京都和久傳 
京都市下京区東塩小路町901 JR京都伊勢丹 11F
075-365-1000 
不定休(伊勢丹に準ずる) 
11:00~15:30
17:00~22:00 


| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.12.07

【京都特集】駅弁「宮城ろまん街道」 8点

DSCF00021年に1度は行かないと気が済まない京都へ行って来ました~。今回の京都のテーマは以下3つ。念入りにスケジュールを立てました。
 1.新撰組をたどる
 2.あこがれの「草喰なかひがし」の食事
 3.京都ポタリング(ポタリングは自転車でフラフラすること)

行きの新幹線も気合いはばっちり。「宮城ろまん街道」なる駅弁を購入。この駅弁の購入ポイントは、まず第一に量が少なそう、第二にわくわくするような盛りつけ。そうです、着いてすぐにおいしいお昼が待っているのでここでお腹がいっぱいになってしまっては行けないのです。

◎宮城ろまん街道(800円)
・焼き物
笹かまぼこ ソーセージ 若鶏香味焼
・揚物
舞茸吉野揚げ 田舎しそ巻
・煮物
ボチャ含め煮 玉こんにゃく含め煮 ふな甘露煮
・香の物
紅大根甘酢漬
・御飯
白飯(宮城県産ひとめぼれ米を使用しております)
くるみおこわ(銀杏添え)

くるみおこわがちょっと固くて、箸が折れそうだったことをのぞけば味はなかなか。800円で竹のかごに入って、これだけ雰囲気を盛り上げてくれるのですからなかなかです。

東京駅、八重洲口の各地の駅弁を取り扱うコーナーで買えますよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.21

【京都特集】ぎをん本家重兵衛 の太巻き 9.5点

太巻き
京都に行くに当たって、いくつかのガイドブックを買ったのですが、「サライ」の京都特集はなかなかでした。その「サライ」の57ページにこの「ぎをん本家重兵衛」の太巻きが載せられています。

この太巻き「特上巻」は、茹でエビ、煮穴子など7種類の具材がおかれ、かんぴょうでこの具材を覆うように載せられている。輪切りにすると、卵焼きの黄色とおぼろのピンク、エビの赤がとてもきれい。食べるとかんぴょうのちょうど良い甘みが口に広がり、あっというまに一本食べてしまった。京都に行ったら絶対に食べてほしい。

ぎをん本家重兵衛
住所: 京都市東山区縄手通新橋上ル MAP
TEL: 075-561-2698
営業時間: 朝11:00〜夜10:00(LO夜9:30)
[土日祝]朝10:00〜夜10:00
休日: 水曜日

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【京都特集】玉半の夕食 9.5点

玉半私がもっとも愛する旅館のひとつ「玉半」。京都東山、高台寺から歩いて3分程度のところにあるねねの道の一角にある旅館。部屋は11室しかなく、いかにも京都の旅館らしいたたずまい。

ここのおすすめは食事。その季節の食材を活かした食事がこれでもかというくらい出てくる。夏ならハモ、秋なら松茸など・・・。

12月の頭にお伺いしたときは、コクがあるがさっぱりしたグチの刺身がとてもおいしかったです。広島の牡蠣も、カラスミも蕪蒸しもおいしかったけれど、何よりもおいしかったのは真っ白のご飯。分厚い釜をガスでは実現できない強火で短い時間で炊いたとのこと。真っ白でつやつやしていて、口に入れると甘いご飯。ここの食事にはいつもびっくりさせられます。

〒605-0825
京都府京都市東山区祇園下河原町477
TEL:075-561-3188
FAX:075-531-5128
チェックイン:15:00
チェックアウト:11:00

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【京都特集】京こんぶ 千波の昆布玉 8点

昆布玉昆布専門の老舗を錦市場で発見。
店頭には羅臼昆布や利尻昆布をはじめとする日本中の昆布が所狭しと並んでいる。その中で、この写真の昆布玉を発見。小指の先ほどのこの玉っころを口に入れると、山椒と昆布のぎっしり詰まった味が広がる。これ一つでいくらでもお酒が飲めてしまいそう。おにぎりの具でも、おちゃづけでも良いとのこと。1箱840円。

住所:中京区錦小路通柳馬場西入中魚屋町
TEL:075-241-3935
FAX:075-252-5097
営業時間:10:00〜18:30
定休日:無休

| | コメント (4) | トラックバック (0)

【京都特集】「三木鶏卵」のう巻き 8点

三木鶏卵京都の錦市場には卵やさんが並んで2件あるがその1件「三木鶏卵」のう巻き。う巻きとはうなぎが真ん中に入った卵焼きのこと。京都の卵焼きは出汁がたっぷりでふわふわ。真ん中にウナギが入っているのでちょっと高級な卵焼きってところ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.09

【京都特集】いづ重の鯖寿司 10点

いづ重の鯖ずしとやよいのちりめん山椒京都といえば鯖寿司。そう思って鯖寿司の有名なところを探していた。それなのに、お昼に入ったうどん屋(のちほど紹介します)で隣の人が食べていた鯖寿司もめちゃくちゃうまそうだ。東京で食べるすっぱくて身の痩せた鯖寿司とは別物らしい。

期待をふくらませ、祇園の八坂神社のT字路の角にある「いづ重」へ。きれいにまぁるく竹の皮でつつまれた鯖寿司を買って東京へ持ち帰った。

くるっと巻かれた昆布をはがすと、昆布からでたつややかに糸を引いた水気をのせて銀色の鯖が登場。
口に含むと、たっぷり脂ののった鯖が昆布でしまっていて口の中でとろける。酢飯はさほどすっぱくなく、鯖の脂とちょうどよく混ざり合い絶妙。私の知っていた鯖寿司は偽物だった・・・。確か半分で1700円。10点。

いづ重
京都市東山区祇園町北側292-1
TEL 075-561-0019
FAX 075-525-2241
営業時間 11:00〜20:00
不定休

| | コメント (0) | トラックバック (1)

【京都特集】出町ふたばの豆餅 9.5点 

ふたば豆餅二泊三日で京都へ食べ物三昧してきたのでそこからいくつかご紹介。

京阪出町柳駅を出て徒歩5分。高野川と加茂川が合流し、鴨川になるY字の西側に位置する、鄙びた商店街の一角にある和菓子屋。

ここの名物「豆餅」はいわゆる豆大福のこと。でもそんじょそこらの豆大福とはぜんぜんちがう。主役は周りの生地。ふわふわの柔らかくて口当たりのいい餅に、赤えんどう豆がぽちぽちとちょうど良い具合に入っていて、口の中でぽちっと割れて、豆の風味が口いっぱいに広がる。ちょっと塩気のある生地に、甘みを押さえた餡。絶妙。9.5点。160円也。
(平日に行っても並びます)

餅が堅くなってしまうので持ち帰りもできず、京都でしか食べることができない味。鴨川歩きの途中でいかが?

出町ふたば
住所: 京都市上京区出町通今出川上ル
電話:075-231-1658
営業時間:午前8:30〜午後5:30
定休日:火曜日.第4水曜日

| | コメント (0) | トラックバック (0)